胡蝶蘭に誓う

5年間、積極的治療で治療に携わらせて頂き、最期は緩和ケア病棟で看取らせて頂いた患者様のご家族から思いがけず開院のお祝いを頂きました。

ご高齢ではありましたが、病気に対する勝算があるあいだは積極的治療を頑張られ、晩年、治療が難しくなってきた際には自ら身辺整理を行い、最期が近付いてきたある朝には、病室の窓から日の出を眺め、「きれいな日の出だった。もう思い残すことはなか」と実に清々しく仰っていた姿が思い出されます。

まぎれもなく、医者は患者さんによって育てられます。

これからも目の前の患者様と真摯に向き合っていくことを、胡蝶蘭の花びらに浮かぶ優しい笑顔にお約束しました。