熊本地震から4年

4月16日。熊本地震(本震)から4年が経ちました。
4年前のあの日、皆さんは何をされていたでしょうか?
あの日あの夜、僕は済生会熊本病院の当直業務にあたっていました。
消化器病棟は6階にありますが、ちょうど一息ついて当直室に入ったときに、突然、突き上げられたあとローリングするような揺れに襲われました。
遠方に住む親戚や友人たちから安否を確認する連絡が携帯に次々とかかってきてましたが、それに対応する余裕はなく、まずは病棟に入院中の方々の安全を確認し、その後、1階ロビーに降り、これから搬送されてくるであろう救急患者への対応準備を始めました。そうこうしてるうちに、自主参集してくる同僚が次々に出勤してきてくれて、すぐに各役割の決定や、患者の重症度に応じた診療ブースが用意されました。
@済生会熊本病院ロビー 地震から10分ほどでトリアージブースが設置されました。
あれから4年、今度は新型コロナウイルスという姿の見えないの脅威に直面しています。
地震は一瞬で、その後の復興が長期間を有する反面、このウイルスは、いったいどれだけの期間、私たちの生活に影響を与えつづけるのかわかりません。iPS細胞の山中教授は「コロナ対応は長いマラソンレースのようなもの」と例えています。気持ちの持ちようで、あまり気合いを入れすぎると息切れしてしまうかもしれません。先の見えない不安はありますが、一歩ずつ、今、できることをやっていきましょう。